2019.10.17

浜岡賢次×板垣恵介×髙橋ヒロシ
50周年記念座談会

3人合わせて累計部数2億部超!! 50周年を祝うだけなら他を呼べ!! タテマエ無用!!
単なる思い出語りじゃ終わらない!! 御三方ならではの濃い~話が盛りだくさん!! 全人類必読の超豪華座談会!!

秋田書店が揺れたッッ!!
超濃厚座談会、開始ッッ!!

浜岡先生は御二方とそれぞれ対談されたり交流があるそうですが、板垣先生と髙橋先生はほとんどこれまで会われたことないそうですね。 板垣 ないよ。ちゃんと話をするのは……。

髙橋 若い頃、出版社のパーティーで一度お会いしましたよね。あと俺が20歳くらいの時に、谷村ひとし先生と一緒になにか格闘技を観ました。

板垣 髙橋君は谷村先生のスタッフだったよね。

髙橋 そうです。そこで谷村先生に、格闘技が好きな板垣君って紹介されました(笑)。

浜岡 格闘技って何ですか?

板垣 新生UWFだったかな。

髙橋 挨拶ぐらいでしたけど憶えてて、デビューされた時もあの板垣さんだって思いました。

浜岡 板さんとはよく週チャンの新年会とかで会いましたね。

板垣 ここでは言えない話ばっかりしてた(笑)。

髙橋先生と浜岡先生は同い年、板垣先生は8歳年上ですが、デビューは浜岡先生が一番早いんですね。 髙橋 浜ちゃんは自分が漫画家になる前から読んでたんで、後で同い年だと知って驚きました。

浜岡 もう高校生の時に持ち込みしてデビューしてますからねえ。その時の担当が今の秋田書店社長の樋口さん。

板垣 高校生だったら原稿料もいいお小遣いだったろうね。俺もデビューして原稿料もらった時は嬉しかったあ。何しろバイト生活で家族を食わせてたから。

板垣先生はデビューの時は既にご結婚されてたんですね。 板垣 25歳で結婚して、デビューが32歳。

「板垣恵介」ってペンネームなんですよね? 板垣 本名は板垣博之。師匠の小池一夫さんの『傷追い人』って作品のめちゃカッコいい主人公・茨木圭介からと、カミさんの名前からも一文字取って。なかなか愛妻家でしょ(笑)。

浜岡 本名かと思ってました。

浜岡先生と髙橋先生は本名ですか? 浜岡 そうですね。

髙橋 今考えてみれば、何か作ればよかったな。せめて「弘」って漢字をカタカナにするぐらいしか思いつかなかった。もうちょっとかっこいい名前つければよかった(笑)。

板垣 普通すぎるよ。全国に400人位いる(笑)。

3人に影響を与えた意外な漫画家とは…!?

浜岡先生と板垣先生が『週刊少年チャンピオン』で連載を始めたいきさつはこれまでの特集インタビューで伺いましたが、髙橋先生はどういう経緯で週チャンに行き着いたんですか? 髙橋 『湘南爆走族』の𠮷田聡先生のアシスタントになりたくて『少年キング』の少年画報社に持ち込んでたんですよ。『キング』は休刊になっちゃったんですが、少年画報社の別の雑誌で『Hey!リキ』って作品でデビューしたんです。その雑誌すぐ潰れちゃって…。でもその連載を秋田書店の人が見ててくれて、声かけてくれたんです。嬉しかったですよ。それで『クローズ』ですね。

最初から『月刊チャンピオン』での話だったんですか? 髙橋 いや俺は週刊でやりたかったんですよ。でもそのとき米原秀幸さんの『ウダウダやってるヒマはねェ!』とかち合って。週刊に不良漫画は二ついらないから月刊に行かない? って言われて。今では月刊で良かったと思ってますよ(笑)。

『クローズ』を始めて2年経ったあたりで週チャンで『キク』を短期連載してますね。 浜岡 月刊やりながらよく同時に週刊やれましたね。

髙橋 ほんとだよね。 今じゃ考えられない。何か騙されたんだろうね(笑)。

髙橋先生にとって『週刊少年チャンピオン』はどんな印象でしたか? 髙橋 やっぱり『ドカベン』。あと、何と言ってもどおくまん先生ですね。

板垣 『熱笑!! 花沢高校』! 面白かったなあ。

浜岡 強烈に面白かった。

髙橋 セーラー服食っちゃうんだから(笑)。

板垣 そう! 食うんだよ!

髙橋 ちんちんに牛乳の瓶をつけてたり、学校のトイレが自分の部屋になってる(笑)。

浜岡 デート中にうんこ我慢できなくてうんこを食っちゃう話とかすごいですよ。あれは勝てないと思った(笑)。

髙橋 浜ちゃん、うんこマスターなのに(笑)。

『クローズ』を読んでいて、以前『月チャン』でどおくまん先生が描いていた『暴力大将』を思い出すことがありました。 髙橋 すごく影響を受けてますよ。あんなにドキドキした漫画ないです。読みながら「おおっ」って声出してましたもん。

板垣 『花沢高校』の獣田の50メートルパンチの顔面炸裂が見開きだったんだよ。俺もその影響は受けた。見開きで顔面パンチ炸裂って描いていいんだって。

浜岡 見開きの描き込みがまたすごいんですよね。人がばーっといるところとか。

髙橋 机の下の影がちゃんと斜線で描いてある所とか。

立原あゆみという大いなる〝壁〟!!

板垣先生は週チャンをそんなに読まれてなかった? 板垣 うん。初めて声かけてもらって会ったときに「今は何が人気なんですか」って聞いたら「実はヤクザ漫画なんです」って。立原あゆみ先輩の『本気!』だった。確かに人気だったから、追い落とすつもりでいましたよ(笑)。パーティーなんかで立原先輩のグループを遠目に見て、連れて行ったスタッフに「さしあたりの目標だから睨め!」って(笑)。

浜岡 そういうの憶えてる(笑)。

髙橋 そのとき多分、一緒に睨んでた(笑)。いつか待ってろみたいな気持ちで。

浜岡 立原先生は別名で原作もされてたし、本当に勢いがすごかったから。

髙橋 俺らの世代にしてみるとどうしても〝壁〟だから。この人を抜かない以上、俺らは上に行けないみたいな。そういうのってやっぱあるじゃないですか。

浜岡 でっかい”壁”でしたよ、立原先生は。

板垣 正直ね、さっと超えられるかと思ったら時間がかかった。『本気!』 はやっぱり強かった。

浜岡 板さんが誰も超えられなかった『本気!』 を超えるんじゃないかって応援してたもん。

板垣 実は立原先生に表敬訪問したことがあるんだよ。あんまりにも自分と流儀が違うんで、全く見落としていたようなことを知ってるんじゃないかって思って。勉強させて下さいって。それで一緒に飲んだら分かったんだよね。立原先生は連載のことを「42.195kmのフルマラソンだ」って考えなのよ。落ちることもあれば上がることもある、でもきちっと走り遂げることが連載なんだって言う。俺は全く考え方が違ってて、「電信柱一本ずつのダッシュだ」って思うんだよ。一回一回を全力で最後まで走る。どっちが正しいんじゃなくて、ああ、やっぱり流儀が違うんだなって分かった。

浜岡 板さんはそうやって人に会いに行くのがすごいよね。

浜岡先生は『本気!』のパロディやってませんね?(笑) 浜岡 怖いからやれなかった(笑)。

板垣 『本気!』こそやんなきゃ!(笑)。

『刃牙』も『WORST』もやってるじゃないですか。 浜岡 どっちも勇気を振り絞ってやったんですけど。特に板さんは本人描いてるし…。

板垣 あれは嬉しかったよ。ありがとうございます!って思った。いじられてなんぼだよ!

髙橋 俺もいじってもらえて本当に嬉しい。

板垣 あ、週チャンでは、さすがに『ドカベン』は折に触れ読んでましたよ。始まったときは柔道漫画だと思ったから「これは読まなくちゃ」って。

浜岡 始まったとき憶えてるんですか。

板垣 憶えてる憶えてる。カラーでドカンと始まったの憶えてる。それで野球部のキャプテンで長島って存在感のあるキャラがいて嫌な予感がしたのよ(笑)。これ野球漫画になったりするんじゃねえだろうな?って。だから水島先生にパーティーで会うたびに「柔道編に戻しましょうよ」って言ってた(笑)。「あはは」って笑ってたけど。水島先生は小学校の頃から読んでる人だから、”同業者”って感覚をまず持たないよ。

髙橋 それは言えますね。水島先生となるとひとつ段が上にいると言うか。

板垣 全く同じ土俵にいない人なんで。もう最初から見上げてるから。

女性キャラって難しい…!?

浜岡先生は『チャンピオン』でデビューして『チャンピオン』で人気者になった秋田書店のサラブレットですね。 浜岡 『マガジン』、『ジャンプ』、『サンデー』全部持ち込んでたどり着いたんです(笑)。

髙橋 え、他行ったの?

浜岡 全部!

板垣 就職したことは?

浜岡 ないです。漫画家になるって決めてたから。

板垣 純粋培養だ。

やはりギャグの強い『チャンピオン』という印象ですか? 浜岡 俺は『がきデカ』派だったんですよ。あとは『ベニマロ』とか『らんぽう』とか単行本も買ってました。もちろん『マカロニほうれん荘』も好きでしたけど、俺は鴨川つばめ先生でいうと『ドラネコロック』が好きで。あと山上たつひこ先生だと『快僧野ざらし』も。

浜岡先生は秋田書店以外で仕事をしたことはないですね。 浜岡 お誘いもなくて。

板垣 守られてるんだよ。

髙橋 この3人の中で浜ちゃんが1番デビュー早いし、この人は天才なんですよ!こんな天才がよくズ~っと秋田書店にいましたよ(笑)。

浜岡先生は絵の影響を受けた作家さんはいるんですか。 浜岡 田村信先生とか。あとは江口寿史先生。特に女の子の絵がすごい可愛くて大好きでした。『すすめ!!パイレーツ』は超好きです。

髙橋 めっちゃくちゃ可愛いんだよね。

板垣 可愛いし、なんか新しかった。

女の子描くの好きですか? 浜岡 いやそうでもないけど、江口先生の影の付け方、首の下の影とか斜線とかすごいなあと思って。

板垣先生は女性キャラ描くのお好きですか。 板垣 喧嘩売ってる?(笑)。いや、勉強しなきゃってもう20年ぐらい経ったかな、よ~く取材してるはずなんだけどなあ(笑)。

髙橋先生の漫画には全然女性出て来ませんね。 髙橋 ……。

板垣 ほら黙っちゃった(笑)。そんなこと言うから。

浜岡 全く出てないですよね?

髙橋 出てないですね。いや、最初は出せって言われたんだけど、男子校が舞台だから必要ないし。出せばストーリー的に深みが出ますよとか言われたんだけど。

板垣 いらないよ(笑)。

髙橋 いいかな、いらないかなと。

板垣 描きたくないもん。

髙橋 そう描きたくない。「やめてよ」とか女性の台詞考えてる自分が嫌(笑)。

浜岡 見てみたいけどね、髙橋さんの女の子。

髙橋 いやー(笑)。難しい。ちょっとデッサンが狂うとブスになるしさ。男はちょっとぐらい狂ったっていいじゃん。逆に強そうな味が出るみたいな。

浜岡 でも男キャラも色っぽいじゃん?

髙橋 そうですかねえ。

浜岡 色っぽいと言えば、板さんの『バキSAGA』 は衝撃だった!(笑)

板垣 あれは衝撃を与えたくて描いた(笑)。

浜岡 何かあったのかなと思って。

板垣 うん、あった。

浜岡 絶対あったよね、あのとき(笑)。

板垣 詳しくは言わない(笑)。

漫画家という生業との付き合い方

板垣先生は、面白いことを思いついたらすぐ漫画に描くべきというアドバイスをされていると曽田正人先生がインタビューで話されてました。 板垣 鮮度の高いうちにやれって。記憶だけにとどめておくと、もう描くときにはすっかり鮮度が落ちちゃって記憶しかない。ドキドキしているうちに描いちゃった方がいい。タイミング的に今それができなくても、チャンスを狙う。ピクルのときなんか完全にそうだったからね。あれは、5億年前の微生物が岩塩層の中にいたのが生き返ったって話を聞いて、これは面白い話が出来るぞって。しかも”地上最強”じゃなくて”史上最強”という概念が作れる。そういう縦軸が作れることが分かったんで、もう『刃牙』の連載を一旦ストップして描いちゃうって提案したのを覚えてる。絶対後悔させないからって。

ギャグの場合も思いついたらすぐ描くんですか? 浜岡 違う場合も多いですね。今ちょうど描いているのは去年の秋に思いついた物なので、半年寝かせて描いてます。季節的にどうしても夏の話だったんで、っていうくらいなんですけど。ただ、基本的には思いついたらすぐやります。

髙橋先生は描きたいシーンを思いついたら寝かしたりしますか? 髙橋 ん~、もちろん中学高校時代の経験はだいぶストックしてありますけど…。

浜岡 結構先まで考えてるんですか。

髙橋 いや、そんなに考えてないですよ。

浜岡 板さんは先の展開を全然考えてないって本当なんですか。

板垣 いや、顔だけは話の先に向けてるんだけど、途中で入ってくるものはどんどん入れちゃう。

浜岡 翌週のこととかもあまり考えない?

板垣 もちろん考えてない。だいたい打ち合わせしてないもん。次に自分が何を描くのかちょっと楽しみにしてるよ。ここから面白くしていくって考えるのがやっぱり面白いんで。

浜岡 すごいなあ。

髙橋 「さて、次どうしよう」っていうのが多いかな、やっぱ。あまり先は考えてないですね。

浜岡 そんな風には見えないなあ。ところで髙橋さんって今もゴルフばっかりやってるの?

髙橋 もうやってない!ゴルフなんかやるヤツはアホだって(笑)。漫画描いてる時が一番楽しい。

浜岡 本当?漫画がサイコー?(笑)

板垣 うそ~!?

髙橋 家出たくないし、誰にも会いたくない。

浜岡 板さんと真逆ですね、それ(笑)。

髙橋 でも、やる気が起きない時ってありません? どーしてます、そういう時?

浜岡 うーん、そこに〆切があるからやらざるを得ないですけどね。

板垣 やるしかないからやるよ。

浜岡 逆に気分が乗る日ってめちゃくちゃ仕事するでしょ?

髙橋 乗る日はズーッと仕事してる。描いてるのが楽しくてね。乗らない日は麻雀したり温泉行って飲むようにしてる。そうするとまた復活するんだよね、キタキタキターみたいな(笑)。

浜岡 板さんはテンション落ちたりすることあるんですか?

板垣 俺はね、食い物で決まるんだよね。

浜岡 食い物ですか(笑)。

板垣 うん。コンビニの食い物が大好きなんだけど、そればっかり食って描いてた時期があったのね。それがしばらく続いたある日、目が覚めたら、眠くない、疲れてない、描きたくない、って時があったのよ。元気なのに描きたくないんだよ。俺に一体何が起きてるんだって、自分の体に耳をすませてみたら、生鮮食品を食ってないって結論に達したのよ。それからナマモノをたくさん食べるようにしたらすぐに解決した。やっぱり、命食わなきゃ元気にならないんだな。 

髙橋 そもそも板垣さんは超人なんだよ(笑)。

板垣 それに気づいてから、疲れが取れなくて描けないってことはもう何年も無くなったね。

クセ者揃いのチャンピオン編集部

『チャンピオン』の編集部って他の編集部と違いますか? 板垣 うん。エリート意識がない。なさすぎ。もっと持てって(笑)。

浜岡 いい人多いですよ。

髙橋 熱い人が多い。『キク』描いてた時の岡本編集長に高円寺の駅前で「お前は欲がない! 欲がない漫画は駄目だ!お前みたいなのはダメだ!消えてくわ」って言われたの思い出します(笑)。当時担当の沖さん(現秋田書店常務)も一緒にいて、喫茶店で打ち合わせしてたのに、すでに岡本さんベロベロで「俺の知ってるママがいるとこへ行くぞ」って。沖さんが「まだ打ち合わせなんで飲まない方が…」、そしたら「うるせーよ、なんで飲んじゃだめなんだよ」みたいな(笑)。

板垣 俺、初代担当だった沢ちゃん(現秋田書店編集局長)と大喧嘩になってシャツが破けたことがあったんだけど、そのときに岡本さんが「俺のシャツ着てくれ」って貸してくれたんだけど、サイズが小さいからウェットスーツみたいになって(笑)。

シャツが破けるような喧嘩ですか? 板垣 うん、つかみ合い。よくぶつかったよ、当時。怒鳴りあった。本当に最初の頃。

浜岡 内容のことで?

板垣 いや進行のことで(笑)。

浜岡先生は担当編集との思い出は? 浜岡 最初の担当の樋口さんに「デブの絵が上手いって言われた」(笑)。

板垣 なんだそれ(笑)。

浜岡 たぶん、褒めるところが何もなかったんだね。初めて持ち込んだ時。汗かくデブが出てくるただの汚い漫画だったんだけど、「君はね、デブがすごい上手い」って。すごい嬉しかったんですよ(笑)。だから今でもデブは命がけで描いてます。

板垣 『浦安鉄筋家族』ってずっとキャプ~が出てきてるじゃん。樋口さん、冴えてたんだな(笑)。俺は樋口さんで言えばさ、連載して間もない頃、飯田橋を沢ちゃんと歩いてたらばったりと樋口さんに会ったのよ。そのとき樋口さんが「板垣さんはいつもキャラクターが裸足で立ってるときに地面を噛んでいる。足の指が地面を掴んでいる。あれいいよね」って言われて感動したんだよね。未だに俺の作品は多分どの形を見ても必ず掴んでると思うよ。地面を噛むという癖がついたのはその一言が大きかった。

板さん、ヒロシ、浜ちゃん、最高の戦友たち

髙橋 雑誌の最後の目次コメントがあるじゃないですか。お二人のコメントがめっちゃ面白いんですよ。なんだろう、あのコメントのセンス。ダントツで面白い。
浜ちゃんが面白いって言ってる映画は俺も観ようとか。板垣さんが何かに怒ってるのとか、短い文章なのにすごい面白くて楽しみにしてるんです。

浜岡 板さんはコメント上手いよね。

髙橋 カッコつけずに、そのまんま言ってくれる感じが。

板垣 いや、あれがカッコつけなんだよ(笑)。こういった方がかっこいいなっていうのは間違いなくあるんだよ。

髙橋 うまいなー、短い文で何であんな面白いのが書けるんだろうって毎回必ず読んでます。

浜岡 板さんのはもう板さんだけの文章、板さんだからこその言葉だよね。

髙橋 そうそう、”板節”ですよ(笑)。

板垣 本当に怒って書いてることあるから(笑)。

髙橋 実は同業者でリスペクトしてる人ってそんなにいないんですよ。水島先生、板さん、浜ちゃんくらいだよ。今日はその2人と会えて最高ですよ。

浜岡 俺も今日がすごく楽しみで、みんなで集まれるってことで”全員集合Tシャツ”を着て来ちゃいましたよ!!

そう言えば、髙橋先生は「浜ちゃん」なのに浜岡先生は「髙橋さん」って呼ばれてますよね。 髙橋 今後は「ヒロシ」でいいよ!!

浜岡 ヒロシーーーーッ!!

一同 爆笑

髙橋 板さんと浜ちゃんが週刊にはいるからすごく安心しますね。

浜岡 うーん、やっぱ負けらんないなってのはありますよ。

髙橋 そういう気持ちは誌面から感じるんだよね。”漫画魂”、ビンビンに感じる。「まだまだやぞー、髙橋ーっ!」って言われてる感じがするもん。

浜岡 それは嬉しいなー。髙橋さんにそう言われるのは嬉しいね。俺なんか、まだイケるかなって半信半疑だもん。

髙橋 板さんも浜ちゃんも週チャンの守護神だよ。同世代だし、俺も頑張ろうって思う。

まともに長く話すのは初めてなのに古くからの友達みたいですよね、皆さん。 板垣 そうよ、戦友じゃないか。

髙橋 毎週、板さんと浜ちゃんの絵に刺激を受けてますよ。すげーなとか。

浜岡 ぜひ週刊に来てください。

髙橋 (笑)。いやいやもう嫌です。週刊は嫌です。

浜岡 楽しいですよね、週刊。

板垣 ……。

浜岡 (笑)あれ?

髙橋 今回の3人対談、また何年後かにやってほしいね。

浜岡 面白いけど、次は誰か欠けてるかもしれないよね(笑)。

髙橋 確かに(笑)。10年後にこの3人のままってのもやだよね(笑)。

板垣 10年後もこの3人が秋田書店のトップのままじゃダメだよ(笑)。

最後に「チャンピオン」50周年に一言ずつコメントを下さい。 浜岡 50周年のうちに45年読者として読み続けてます。で、50周年に自分もそこに漫画家として居られて、最高に幸せです!

髙橋 週刊でやったことほぼないのにこうやって尊敬するお二人と呼んでいただけて本当に嬉しいです。じじいになりますけど、これからも頑張っていこうかなと思います。

板垣 50年の歴史の半分以上に関わったってことにすごく昂ぶったし、そんなに長く関わってたんだってことに客観的に驚いたけど、次100周年のときにやっぱり関わっていたいなと思ってます。

今日は素晴らしいお話をありがとうございました!! 一同 お、これで終わり? よーし飲むぞーー!!